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港の犬@Peschici Porto:その1 [Puglia]

Puglia(プーリア)州の北、イタリアを乗馬ブーツに例えると、拍車に当たる部分、Gargano(ガルガーノ)半島の小さな白い街、Peschici(ペスキチ)。メインの街は崖の上だが、リゾートホテルはその下の港に集中している。夏になると観光遊覧船やTremiti(トレミティ)諸島へ渡る船が出入りする小さな港は、基本的には漁港。朝と夕方、漁を終えて港に帰る漁師を魚の仲買人が待つ。人の出入りも多いが犬の出入りもある。

この港に暮らす犬と、やってくる犬。

一番手はもちろん、名物レストランの犬、TEX(テックス)。港に出入りする人と車と犬をチェックするのが彼の日課。もちろん人と車は目視のみ(笑)だが、犬には厳しい。
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↑彼が飼われているレストランの裏口。堤防に続いている。ややこしい犬が来る時間は時々、つながれている。

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↑晩年のTEX。他の犬に耳を食いちぎられ、瀕死の重傷を負った。なかなか触らせてくれないTEXが、いきなりお腹を出して「なでて」と言った(言ってないけど)ときは、嬉しいような悲しいような…。最後の最後は「あまあまTEX」。

二番手はChecca(ケッカ)。TEXの内縁の妻(笑)。かなりのビビリで、いつもTEXの陰に隠れて寄ってくることはなかったけどTEXが慣れてくれるとCheccaも甘えてくるようになった。
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ある日、港の入り口で堤防の先の小さなゴマ粒くらいのCheccaを「ケッッッッカァ〜」と呼ぶと、全速力で迎えに来てくれたことがある。一途に走ってくるCheccaを見ながらShanryさんと「げ、食べるものも何もないのに、あんなに走ってこられても…」と慌てたけれど、Checcaはそんなことは気にしてなかった。ただ、名前を呼ばれたのが嬉しかったみたい。

Checcaという名は誰がつけたのかもわからない。イタリア語でCheccaはドラッグクイーンという意味があって、そりゃなんぼなんでんと思ったけど、どうやらFrancesca(フランチェスカ:女性の名前)の省略の方。一応野良。

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↑Checcaに気のある、やはり野良。Checcaは興味なし。TEXには服従。

そしてジジ犬Darto(ダルト)。泊まっているホテルの向かいの家の犬。飼い主のおじさんは漁師。
毎朝毎夕、おじさんの見送りをして港に通うDartoのけなげさにメロメロ。
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でも、出会ったときにはすでにジジ犬だったんで、お別れは早かった。

仲買人のおじさんの連れてくるモジャモジャ。この子は可愛いんだけどね…もう一匹のドーベルマンは…。もしかしてTEXの耳をやったのはこいつ?と港の常連に尋ねると、それは違った。
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モジャモジャ君。
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…………続く。

おまけ。港の犬じゃないんだけど、港から崖の上の街に行く途中の階段でいつも寝ている犬。メンバーは入れ替わるんだけど、たいがいここで犬が寝ている。
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もうひとつ、おまけ。猫漫画に台詞入れてみました。

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注)Peschiciの猫は博多弁は話しません。
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ぽちの輔

大きなワンちゃんが多いのですね。
by ぽちの輔 (2012-11-17 06:23) 

Shanry

超身内ネタ・・・か、と思ったりも?

しかし、しかし・・・(涙


by Shanry (2012-11-17 08:21) 

pooh

ぽちの輔さん
もちろん、ちっこいのもいますが、日本よりは断然中型犬以上が多いですね。

Shanryさん
このうち、半分以上もう会えないんだよね。宿命だとは思うけど…。
by pooh (2012-11-18 23:49) 

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