イタリアのファストフード [Puglia]
レストランでフルコース《アンティパスト(前菜)→プリモピアット(第一の皿:スープまたはリゾット、パスタ)→セコンドピアット(メイン)→デザート→カフェ&食後酒》となると最低2時間、ときには3時間コース。昼でも夜でも、サッと済ませたい(時間的もしくは胃袋的)ときに行くところ、いろいろ。
とにかく急いでるときにはBar(バール)で切り売りのpizzaやpanino(パニーノ)もしくはtramezzino(サンドイッチ)。パスタくらいは食べたいときにはTavola Calda(ターヴォラ・カルダ:温かいテーブルという意味のイート・インできるお総菜屋さん)。
↑Barで軽く、のときの切り売りのピッツァ@サービスエリア
なんか、美味しそうに見えるけど実は…
お総菜のイートイン、ってかんじ?@サービスエリア
そして、夕食でもこれで充分な
Focacciateria(フォカッチャテリーア:フォカッチャ屋さん)。ここはBirreria(ビッレリーア:これはどう言えばいいのか…ビール飲みながらピッツァやフォカッチャを食べる店で、居酒屋っぽいかんじ)も兼ねてます@Martina Franca(マルティーナ・フランカ)。
そしてパンの街Altamura(アルタムーラ)の一番老舗?S.Chiara(サンタ・キアーラ)のForno(フォルノ:パン屋)。パンも美味しいけどフォカッチャも美味しい!
アルタムーラで一番古い窯の煙突(笑)。
アルタムーラの旧市街。
パニーニというとバールで出来合のものを食べることが多いけど、バールによっては好きなものをリクエストして作ってくれるところもあるし、パン屋さんや食料品店でもオリジナルをオーダーできる。そういうときには切り立てのハムやサラミ、チーズを入れてくれることが多いので、より美味しい。
パンの街アルタムーラについては、また別途。
とにかく急いでるときにはBar(バール)で切り売りのpizzaやpanino(パニーノ)もしくはtramezzino(サンドイッチ)。パスタくらいは食べたいときにはTavola Calda(ターヴォラ・カルダ:温かいテーブルという意味のイート・インできるお総菜屋さん)。
↑Barで軽く、のときの切り売りのピッツァ@サービスエリア
なんか、美味しそうに見えるけど実は…
お総菜のイートイン、ってかんじ?@サービスエリア
そして、夕食でもこれで充分な
Focacciateria(フォカッチャテリーア:フォカッチャ屋さん)。ここはBirreria(ビッレリーア:これはどう言えばいいのか…ビール飲みながらピッツァやフォカッチャを食べる店で、居酒屋っぽいかんじ)も兼ねてます@Martina Franca(マルティーナ・フランカ)。
そしてパンの街Altamura(アルタムーラ)の一番老舗?S.Chiara(サンタ・キアーラ)のForno(フォルノ:パン屋)。パンも美味しいけどフォカッチャも美味しい!
アルタムーラで一番古い窯の煙突(笑)。
アルタムーラの旧市街。
パニーニというとバールで出来合のものを食べることが多いけど、バールによっては好きなものをリクエストして作ってくれるところもあるし、パン屋さんや食料品店でもオリジナルをオーダーできる。そういうときには切り立てのハムやサラミ、チーズを入れてくれることが多いので、より美味しい。
パンの街アルタムーラについては、また別途。
マクドナルド@Altamura [Puglia]
せっかくイタリア来たんだから、世界中どこでも同じ味のものを食べることもなかろう、ということで、マクドナルドに入ったことはない。しかし…2002年、Altamura(アルタムーラ)の旧市街、ちょうどお昼時。この頃のAltamura、老舗レストランが閉店、美味い店と言えば夜しか開いてないPizzeria(ピッツェリーア)くらいのもの、夜は約束が入っていたのでランチは軽くBar(バール)で切り売りピッツァでも、と思っていた。
しかし、2002年。ちょうど日本と韓国でワールドカップ開催中。その日のお昼は、なんとイタリアの試合が…。店という店、もちろんレストランもバールも閉店。中からはテレビの中継の音。が〜〜〜〜ん!暑いわ、腹減るわ、どうしよう!こりゃ旧市街中歩いても、開いてる店はないかも?
↑Altamura旧市街。夕暮れ時に飛んでいるのはFalco(ファルコ:ハヤブサ)。アルタムーラの宝。家々の屋根に巣を作り、早朝郊外の野原に出勤(笑)して夕方帰ってくるんだと。
しかしそこは世界標準のマクドナルド。かけこみました。しかもイタリアならでは、chapatta(チャパッタ:パニーニ用のパン)を使ったハンバーガーにソフトクリームまで!マクドナルド様々。サッカーには全く興味のなさそうなお姉ちゃんから受け取って、とっととホテルの部屋に戻って私もサッカー観戦しながらランチ。
さて、そのハンバーガー。一口目、美味しいやん!二口目、あれれ?三口目、飽きたわ。
結局、半分食べたところでギブアップ。あんなにお腹空いてたのに。理由はたぶん、味が濃すぎ。塩味ではなく、何というか、強烈に味が濃かったのですわ。私が愛読している、この方のブログ。いつも辛口、粘着質(笑)に、しかし小気味よくバサバサと切ってくださってますが、この方の矛先が「濃い味」。
http://tomosato.net/weblog/
しかし、あんな強烈な味のものを子どもの頃から食べてたら、微妙な旨みとか、わからんくなるっちゃない?と、違いの分からない女から言われたくはないな(笑)。
↑Altamuraのメインストリート。奥に見えるのが大聖堂。
しかし、2002年。ちょうど日本と韓国でワールドカップ開催中。その日のお昼は、なんとイタリアの試合が…。店という店、もちろんレストランもバールも閉店。中からはテレビの中継の音。が〜〜〜〜ん!暑いわ、腹減るわ、どうしよう!こりゃ旧市街中歩いても、開いてる店はないかも?
↑Altamura旧市街。夕暮れ時に飛んでいるのはFalco(ファルコ:ハヤブサ)。アルタムーラの宝。家々の屋根に巣を作り、早朝郊外の野原に出勤(笑)して夕方帰ってくるんだと。
しかしそこは世界標準のマクドナルド。かけこみました。しかもイタリアならでは、chapatta(チャパッタ:パニーニ用のパン)を使ったハンバーガーにソフトクリームまで!マクドナルド様々。サッカーには全く興味のなさそうなお姉ちゃんから受け取って、とっととホテルの部屋に戻って私もサッカー観戦しながらランチ。
さて、そのハンバーガー。一口目、美味しいやん!二口目、あれれ?三口目、飽きたわ。
結局、半分食べたところでギブアップ。あんなにお腹空いてたのに。理由はたぶん、味が濃すぎ。塩味ではなく、何というか、強烈に味が濃かったのですわ。私が愛読している、この方のブログ。いつも辛口、粘着質(笑)に、しかし小気味よくバサバサと切ってくださってますが、この方の矛先が「濃い味」。
http://tomosato.net/weblog/
しかし、あんな強烈な味のものを子どもの頃から食べてたら、微妙な旨みとか、わからんくなるっちゃない?と、違いの分からない女から言われたくはないな(笑)。
↑Altamuraのメインストリート。奥に見えるのが大聖堂。
Dolcetti di Mandorle [Puglia]
「あのひとが梅干しつけてる姿は想像つくけど、オーブンでお菓子を焼く姿はちょっと…」と友人のお母さまから言われながらも、やっぱり焼いてしまうプーリアのお菓子。シチリアにもあるみたいだけど。
アーモンド栽培が盛んな地域のお菓子…というよりは駄菓子。でも日本じゃ死ぬほど贅沢。なにしろ主な材料がアーモンドプードルなんだから。
たぶん一般的なレシピはこれ↓らしいけど
http://www.misya.info/2010/12/03/pasticcini-di-pasta-di-mandorle.htm
私はPalagianelloのレストランLa Stregaのシェフであり、Castellanetaのパスティッチェリーア(お菓子屋さん)Dolci d'Autore(ドルチ・ダウトーレ:アーティストによるドルチェという意味)
http://www.dolcidautore.net/Dolci_Dautore/Benvenuto.html
のpasticciere(パステッチェーレ:菓子職人)でもあるVito
からもらったレシピで。だからこれはVitoの味…と言いたいところだけれど、そのレシピではアーモンドプードル1kg、砂糖1kg…おまけに日本では手に入らない材料も。あ、何より、腕が(笑)
でも、なんとなく作ってみても、なんとなく美味しい。外はサクッと中はしっとり。そして杏仁の香りと強烈な(笑)甘さ。ダイエットの大敵…ではあるんだけどね。ふっと食べたくなる。
これを「美味しい!」と言ってくれる人は、日本中で3人か4人ってとこだろうな。
以下、過去記事。
http://pooh06.blog.so-net.ne.jp/2007-12-13
アーモンド栽培が盛んな地域のお菓子…というよりは駄菓子。でも日本じゃ死ぬほど贅沢。なにしろ主な材料がアーモンドプードルなんだから。
たぶん一般的なレシピはこれ↓らしいけど
http://www.misya.info/2010/12/03/pasticcini-di-pasta-di-mandorle.htm
私はPalagianelloのレストランLa Stregaのシェフであり、Castellanetaのパスティッチェリーア(お菓子屋さん)Dolci d'Autore(ドルチ・ダウトーレ:アーティストによるドルチェという意味)
http://www.dolcidautore.net/Dolci_Dautore/Benvenuto.html
のpasticciere(パステッチェーレ:菓子職人)でもあるVito
からもらったレシピで。だからこれはVitoの味…と言いたいところだけれど、そのレシピではアーモンドプードル1kg、砂糖1kg…おまけに日本では手に入らない材料も。あ、何より、腕が(笑)
でも、なんとなく作ってみても、なんとなく美味しい。外はサクッと中はしっとり。そして杏仁の香りと強烈な(笑)甘さ。ダイエットの大敵…ではあるんだけどね。ふっと食べたくなる。
これを「美味しい!」と言ってくれる人は、日本中で3人か4人ってとこだろうな。
以下、過去記事。
http://pooh06.blog.so-net.ne.jp/2007-12-13
危険なお菓子:Puglia編 [Puglia]
それはCrustolo(クルストロ)。この呼び方はPeschici(ペスキチ)あたりのGargano(ガルガーノ)限定のようで、Puglia(プーリア)標準ではCartellate(カルテッラーテ)
http://plaza.rakuten.co.jp/prezzemolo/diary/200701300000/
と呼ばれる。
このクルストロの危うさと言ったら、LUのビスケットやラ・メールプラールのガレットなど足下にも及ばないかも。
でも、いただいちゃったんです。
Pugliaのレストラン、La Strega(ラ・ストレーガ)
http://2night.it/la-strega-palagianello.html#
で働いていたSちゃんのところに届いたそうで。そのときの同僚・Carmello(カルメロ)のマンマ作。私の知ってるクルストロと違っているのは、Vincotto(ヴィンコット)ではなく蜂蜜を使っているところ。ヴィンコットだろうが蜂蜜だろうが………
美味しい!
でも、危ない!
シンプルに見えて意外と手がかかるお菓子のようで、クリスマス時期に作られる。でもSちゃんのリクエストに応えてカルメロのお母さんがせっせと作ったのを私なんぞがいただいちゃって…ラッキーったらありゃしない(笑)。
おまけ。La Stregaで食べた美味しいもの。
http://plaza.rakuten.co.jp/prezzemolo/diary/200701300000/
と呼ばれる。
このクルストロの危うさと言ったら、LUのビスケットやラ・メールプラールのガレットなど足下にも及ばないかも。
でも、いただいちゃったんです。
Pugliaのレストラン、La Strega(ラ・ストレーガ)
http://2night.it/la-strega-palagianello.html#
で働いていたSちゃんのところに届いたそうで。そのときの同僚・Carmello(カルメロ)のマンマ作。私の知ってるクルストロと違っているのは、Vincotto(ヴィンコット)ではなく蜂蜜を使っているところ。ヴィンコットだろうが蜂蜜だろうが………
美味しい!
でも、危ない!
シンプルに見えて意外と手がかかるお菓子のようで、クリスマス時期に作られる。でもSちゃんのリクエストに応えてカルメロのお母さんがせっせと作ったのを私なんぞがいただいちゃって…ラッキーったらありゃしない(笑)。
おまけ。La Stregaで食べた美味しいもの。
Olio di Olivaのこと:その3 [Puglia]
さて、きれいになった実は石臼に。昔は人力…じゃなく馬力で回してたんだろうけど。
擂り潰された実は「ディスク」に塗られ
絞り器にかけられる。これがいわゆる「コールドプレス」。最後の遠心分離器まで熱を加えてない圧搾方のこと。力のいるところは機械化されてるけど、原理は昔と全く同じ。
蝦蟇の油、じゃなくて、オリーヴオイルがタラ〜リタラ〜リ。
出てきたオイルはまだまだこんな色。水分が混じってる。不純物というか絞りかすというか、を漉して
行き着く先はココ。おばちゃん、おっと、シニョーラが扱ってるのは遠心分離器。
そして!これが絞りたてのオリーヴオイル!
この辺りは(プーリア州の北、フォッジャ県)ノンフィルターのことが多いので濁ってる。透明感ゼロ。お上品な味じゃないけど、まるで出汁がでてんじゃ?ってくらい美味しい。香りも強烈で、もしかしたら苦手な人もいるかも。
自分ちのオイル?蛇口から容器へ。
快く見学させてくれたPeschici(ペスキチ)のFlantoio(フラントーイオ:搾油所)の皆さん。シーズン中、混んでいるときは24時間営業らしい。
摘んですぐ絞る!が美味しいオイルの秘訣。そいやPepeさんちの葡萄も摘んですぐ絞る!んで、みんな夜中まで作業してましたですよ。イタリア人、仕事しない。でも、やるときゃやる。
このFlantoioでも直売してるんだけど、私は畑を見せてもらったホテルのオイルを。色々買ってみたいけど、持って帰られる量が限られてるし(残念)。
余談:実は、友人のお父さん、この近くの街(Manfredonia:マンフレドーニャ)でオリーヴオイルの会社を経営しているんだけど、一緒にご飯食べたときに「なにぃ?」な話しを聞いてしまった。
「うちはやってないけどさ、近所の会社ではToscana(トスカーナ)にオイル売ってるもんね。バルクで」
げげげ!イタリア版産地偽装?ときどきトスカーナ産のオイルで「なんだかこの強烈な香りは、まるでプーリアのオイルみたい…」と思うことがあるんだが、まさか?
「いや、まさかじゃないよ、実際かなりの量がトスカーナに行ってるよ、うちの近所からだけでも」
後日、友人が「これ、パパから」と言って、お父さんの作ったオイルをローマに届けてくれた。透明感のある深緑の、むっちゃきれいで、むっちゃ美味しいオイル。しかし…3リットルはなぁ。2リットル、ローマに置いて帰りましたがな。
擂り潰された実は「ディスク」に塗られ
絞り器にかけられる。これがいわゆる「コールドプレス」。最後の遠心分離器まで熱を加えてない圧搾方のこと。力のいるところは機械化されてるけど、原理は昔と全く同じ。
蝦蟇の油、じゃなくて、オリーヴオイルがタラ〜リタラ〜リ。
出てきたオイルはまだまだこんな色。水分が混じってる。不純物というか絞りかすというか、を漉して
行き着く先はココ。おばちゃん、おっと、シニョーラが扱ってるのは遠心分離器。
そして!これが絞りたてのオリーヴオイル!
この辺りは(プーリア州の北、フォッジャ県)ノンフィルターのことが多いので濁ってる。透明感ゼロ。お上品な味じゃないけど、まるで出汁がでてんじゃ?ってくらい美味しい。香りも強烈で、もしかしたら苦手な人もいるかも。
自分ちのオイル?蛇口から容器へ。
快く見学させてくれたPeschici(ペスキチ)のFlantoio(フラントーイオ:搾油所)の皆さん。シーズン中、混んでいるときは24時間営業らしい。
摘んですぐ絞る!が美味しいオイルの秘訣。そいやPepeさんちの葡萄も摘んですぐ絞る!んで、みんな夜中まで作業してましたですよ。イタリア人、仕事しない。でも、やるときゃやる。
このFlantoioでも直売してるんだけど、私は畑を見せてもらったホテルのオイルを。色々買ってみたいけど、持って帰られる量が限られてるし(残念)。
余談:実は、友人のお父さん、この近くの街(Manfredonia:マンフレドーニャ)でオリーヴオイルの会社を経営しているんだけど、一緒にご飯食べたときに「なにぃ?」な話しを聞いてしまった。
「うちはやってないけどさ、近所の会社ではToscana(トスカーナ)にオイル売ってるもんね。バルクで」
げげげ!イタリア版産地偽装?ときどきトスカーナ産のオイルで「なんだかこの強烈な香りは、まるでプーリアのオイルみたい…」と思うことがあるんだが、まさか?
「いや、まさかじゃないよ、実際かなりの量がトスカーナに行ってるよ、うちの近所からだけでも」
後日、友人が「これ、パパから」と言って、お父さんの作ったオイルをローマに届けてくれた。透明感のある深緑の、むっちゃきれいで、むっちゃ美味しいオイル。しかし…3リットルはなぁ。2リットル、ローマに置いて帰りましたがな。
Olio di Olivaのこと:その2 [Puglia]
Olio di Olivaのこと:その1 [Puglia]
まさに今が、収穫の季節、オリーヴ。11月から2月まで続く。もちろん収穫後はすぐにオイルになる。菜種油、胡麻油、ひまわり油など、ほとんどのオイルが種を絞るのに対して、オリーヴオイルは「実」を絞る。オイルと言うよりジュースなのだ。
場所はPuglia(プーリア)州Gargano(ガルガーノ)半島の小さな街Peschici(ペスキチ)。定宿にしているホテルの所有するオリーヴ畑に連れて行ってもらった。売り物のオイルではないので畑は小さく、収穫は全て手作業。
枝をゆすって、下に落とす。下にはネットを広げておいて
手で集める。
集めたものは袋に詰めて搾油所へ。
おまけ1:ちょっと不思議な植物。上のトゲトゲは、触るとか〜なり痛い。下はマムシ草系?ギボシ系?どちらも初夏の花なのに11月に花が咲いてるので違うだろうな。
おまけ2:同じくGargano半島にて。こちらは海辺の街と違って、半島中央部のForesta Umbra(フォレスタ・ウンブラ)の森を抜けた辺り。通りすがりに「あ、収穫してる!」というわけで急いで車を止めた。止めたのは、このトラクターではありません(笑)。
家族で作業していたから、たぶん自家用なのだと思う。石垣の下から「すみませ〜ん、写真撮っていいですか〜?」と尋ねたら「いいよ〜」という返事。さすがに石垣よじ登る時間はなかったので、下から。イタリア人に「写真いいか?」と尋ねると大体「いいよ」と言って、必ずカメラ目線&ポーズがついてくるんだが、いや、それはそれでいいんだけど、こっちはもっと自然な…ああ、贅沢は言いますまい。でもこのお爺さんは、理想的なくらい自然に振る舞ってくれました。ありがと。
おまけ3:こちらは同じPuglia州でもBrindisi(ブリンディジ)県の美食の街、Ceglie Messapica(チェリエ・メッサーピカ)の畑。この辺りのオリーヴは軽く1000年を超える古木がわんさか。ただしこの畑のは、1000年いってるかな〜?というかんじ。でもみんな現役です。
続く。次回は搾油所。
場所はPuglia(プーリア)州Gargano(ガルガーノ)半島の小さな街Peschici(ペスキチ)。定宿にしているホテルの所有するオリーヴ畑に連れて行ってもらった。売り物のオイルではないので畑は小さく、収穫は全て手作業。
枝をゆすって、下に落とす。下にはネットを広げておいて
手で集める。
集めたものは袋に詰めて搾油所へ。
おまけ1:ちょっと不思議な植物。上のトゲトゲは、触るとか〜なり痛い。下はマムシ草系?ギボシ系?どちらも初夏の花なのに11月に花が咲いてるので違うだろうな。
おまけ2:同じくGargano半島にて。こちらは海辺の街と違って、半島中央部のForesta Umbra(フォレスタ・ウンブラ)の森を抜けた辺り。通りすがりに「あ、収穫してる!」というわけで急いで車を止めた。止めたのは、このトラクターではありません(笑)。
家族で作業していたから、たぶん自家用なのだと思う。石垣の下から「すみませ〜ん、写真撮っていいですか〜?」と尋ねたら「いいよ〜」という返事。さすがに石垣よじ登る時間はなかったので、下から。イタリア人に「写真いいか?」と尋ねると大体「いいよ」と言って、必ずカメラ目線&ポーズがついてくるんだが、いや、それはそれでいいんだけど、こっちはもっと自然な…ああ、贅沢は言いますまい。でもこのお爺さんは、理想的なくらい自然に振る舞ってくれました。ありがと。
おまけ3:こちらは同じPuglia州でもBrindisi(ブリンディジ)県の美食の街、Ceglie Messapica(チェリエ・メッサーピカ)の畑。この辺りのオリーヴは軽く1000年を超える古木がわんさか。ただしこの畑のは、1000年いってるかな〜?というかんじ。でもみんな現役です。
続く。次回は搾油所。
港の犬@Peschici Porto:その2 [Puglia]
イタリアでも犬の散歩はリードつきなんだけど、都会ならともかく、田舎ではかなりゆるい。しかもシェパードクラスの大きさの野良がウヨウヨ。野良とは言うものの地域猫に近い存在。なかにはCheccaのように名前をもらっている犬すらいる。だからPeschici(ペスキチ)の港の主であるTEXがほぼ放し飼い状態でも、誰も文句を言わない。TEXが一人、じゃない1匹で散歩中、そこここから声がかかる。「よぉ、TEX」。するとTEXは声の主をチラッと見て、尻尾を2回ほど振って挨拶。
「ねぇ、もしTEXが誰かを咬んだら?」
「TEXはそんなことしない」
「だから、もし」
「そりゃ、そいつは一体TEXに何をしたんだ?ってことになる」
というくらい、犬への信頼は篤い。
夜のPeschiciの港。散歩する人で賑わう。もちろん犬を連れた人も。
私たちが定宿にしているホテルのオーナーも、夕食が終わるとラブラドールのLuna(ルーナ)を散歩に連れ出す。このLunaちゃん、ちょっと小さめのラブラドールで、賢くて優しいと評判。もちろんホテルの看板犬だけあって、愛想よし。
そのLunaの息子、Rudy(ルーディ)。見た目はLunaによく似てるんだけど、とにかく元気がいい。Lunaの産んだ5匹の仔犬のうち、Rudyだけがが残った。
↓ホテルの持っているオリーヴ畑での収穫風景。左上にちっこく写っているのがRudy。なんかくわえてます。
おまけ。Rudyのお父さん、Ricky(リッキー)。街の写真屋、Dinoの犬。かなり大きめのラブラドール。これがいい年して落ち着きがなくて(笑)。Rudyのtroppo vivace(トロッポ・ヴィヴァーチェ:元気よすぎ!)なとこは、たぶんお父さん譲り。
実はもう1匹、Lunaの息子が、ホテルの従業員Michele(ミケーレ)のとこに養子に行っていて、こちらのLucky(ラッキー)は見た目父親似なんだけど性格は賢くて穏やかなお母さん似。またMicheleがよく躾けてるし。残念ながら写真が見つかりません。
港に散歩で時々やってくる近所の犬、Figaro(フィガロ)。まだまだ子どもなので、はしゃぐはしゃぐ。昼間一人、じゃない一匹でやってきたときに、畏れ多くもTEXに遊んで〜とじゃれて、きっちりお仕置きされていた。
これは、やはり散歩の常連さん。ちょっとビビリ。
最後に、ホテルのオーナーのお兄さんの犬、Athos(アートス)。TEXより一回り大きな長毛のシェパード。ちょっと神経質…というか、よく吠える。飼い主の言うことはバシッと聞くんだけど。
この港には小さな派出所もあって、お巡りさんも常駐している。ある日海水浴場を徒歩でパトロール中のお巡りさんと一緒のTEXを見かけた。波打ち際をお巡りさんと歩く姿はまるで警察犬。もちろんノーリード。ゆるいなぁ。たしか法律違反だと思うけど(笑)。
でも、イタリアの犬の方が、日本の犬より、幸せそうな顔をしてるんだな。
※イタリアではシェパード、ドーベルマンは中型犬扱い。グレート・デーンなどマスチフ系やアイリッシュハウンド、セント・バーナードクラスで、大型犬。
「ねぇ、もしTEXが誰かを咬んだら?」
「TEXはそんなことしない」
「だから、もし」
「そりゃ、そいつは一体TEXに何をしたんだ?ってことになる」
というくらい、犬への信頼は篤い。
夜のPeschiciの港。散歩する人で賑わう。もちろん犬を連れた人も。
私たちが定宿にしているホテルのオーナーも、夕食が終わるとラブラドールのLuna(ルーナ)を散歩に連れ出す。このLunaちゃん、ちょっと小さめのラブラドールで、賢くて優しいと評判。もちろんホテルの看板犬だけあって、愛想よし。
そのLunaの息子、Rudy(ルーディ)。見た目はLunaによく似てるんだけど、とにかく元気がいい。Lunaの産んだ5匹の仔犬のうち、Rudyだけがが残った。
↓ホテルの持っているオリーヴ畑での収穫風景。左上にちっこく写っているのがRudy。なんかくわえてます。
おまけ。Rudyのお父さん、Ricky(リッキー)。街の写真屋、Dinoの犬。かなり大きめのラブラドール。これがいい年して落ち着きがなくて(笑)。Rudyのtroppo vivace(トロッポ・ヴィヴァーチェ:元気よすぎ!)なとこは、たぶんお父さん譲り。
実はもう1匹、Lunaの息子が、ホテルの従業員Michele(ミケーレ)のとこに養子に行っていて、こちらのLucky(ラッキー)は見た目父親似なんだけど性格は賢くて穏やかなお母さん似。またMicheleがよく躾けてるし。残念ながら写真が見つかりません。
港に散歩で時々やってくる近所の犬、Figaro(フィガロ)。まだまだ子どもなので、はしゃぐはしゃぐ。昼間一人、じゃない一匹でやってきたときに、畏れ多くもTEXに遊んで〜とじゃれて、きっちりお仕置きされていた。
これは、やはり散歩の常連さん。ちょっとビビリ。
最後に、ホテルのオーナーのお兄さんの犬、Athos(アートス)。TEXより一回り大きな長毛のシェパード。ちょっと神経質…というか、よく吠える。飼い主の言うことはバシッと聞くんだけど。
この港には小さな派出所もあって、お巡りさんも常駐している。ある日海水浴場を徒歩でパトロール中のお巡りさんと一緒のTEXを見かけた。波打ち際をお巡りさんと歩く姿はまるで警察犬。もちろんノーリード。ゆるいなぁ。たしか法律違反だと思うけど(笑)。
でも、イタリアの犬の方が、日本の犬より、幸せそうな顔をしてるんだな。
※イタリアではシェパード、ドーベルマンは中型犬扱い。グレート・デーンなどマスチフ系やアイリッシュハウンド、セント・バーナードクラスで、大型犬。
港の犬@Peschici Porto:その1 [Puglia]
Puglia(プーリア)州の北、イタリアを乗馬ブーツに例えると、拍車に当たる部分、Gargano(ガルガーノ)半島の小さな白い街、Peschici(ペスキチ)。メインの街は崖の上だが、リゾートホテルはその下の港に集中している。夏になると観光遊覧船やTremiti(トレミティ)諸島へ渡る船が出入りする小さな港は、基本的には漁港。朝と夕方、漁を終えて港に帰る漁師を魚の仲買人が待つ。人の出入りも多いが犬の出入りもある。
この港に暮らす犬と、やってくる犬。
一番手はもちろん、名物レストランの犬、TEX(テックス)。港に出入りする人と車と犬をチェックするのが彼の日課。もちろん人と車は目視のみ(笑)だが、犬には厳しい。
↑彼が飼われているレストランの裏口。堤防に続いている。ややこしい犬が来る時間は時々、つながれている。
↑晩年のTEX。他の犬に耳を食いちぎられ、瀕死の重傷を負った。なかなか触らせてくれないTEXが、いきなりお腹を出して「なでて」と言った(言ってないけど)ときは、嬉しいような悲しいような…。最後の最後は「あまあまTEX」。
二番手はChecca(ケッカ)。TEXの内縁の妻(笑)。かなりのビビリで、いつもTEXの陰に隠れて寄ってくることはなかったけどTEXが慣れてくれるとCheccaも甘えてくるようになった。
ある日、港の入り口で堤防の先の小さなゴマ粒くらいのCheccaを「ケッッッッカァ〜」と呼ぶと、全速力で迎えに来てくれたことがある。一途に走ってくるCheccaを見ながらShanryさんと「げ、食べるものも何もないのに、あんなに走ってこられても…」と慌てたけれど、Checcaはそんなことは気にしてなかった。ただ、名前を呼ばれたのが嬉しかったみたい。
Checcaという名は誰がつけたのかもわからない。イタリア語でCheccaはドラッグクイーンという意味があって、そりゃなんぼなんでんと思ったけど、どうやらFrancesca(フランチェスカ:女性の名前)の省略の方。一応野良。
↑Checcaに気のある、やはり野良。Checcaは興味なし。TEXには服従。
そしてジジ犬Darto(ダルト)。泊まっているホテルの向かいの家の犬。飼い主のおじさんは漁師。
毎朝毎夕、おじさんの見送りをして港に通うDartoのけなげさにメロメロ。
でも、出会ったときにはすでにジジ犬だったんで、お別れは早かった。
仲買人のおじさんの連れてくるモジャモジャ。この子は可愛いんだけどね…もう一匹のドーベルマンは…。もしかしてTEXの耳をやったのはこいつ?と港の常連に尋ねると、それは違った。
モジャモジャ君。
…………続く。
おまけ。港の犬じゃないんだけど、港から崖の上の街に行く途中の階段でいつも寝ている犬。メンバーは入れ替わるんだけど、たいがいここで犬が寝ている。
もうひとつ、おまけ。猫漫画に台詞入れてみました。
注)Peschiciの猫は博多弁は話しません。
この港に暮らす犬と、やってくる犬。
一番手はもちろん、名物レストランの犬、TEX(テックス)。港に出入りする人と車と犬をチェックするのが彼の日課。もちろん人と車は目視のみ(笑)だが、犬には厳しい。
↑彼が飼われているレストランの裏口。堤防に続いている。ややこしい犬が来る時間は時々、つながれている。
↑晩年のTEX。他の犬に耳を食いちぎられ、瀕死の重傷を負った。なかなか触らせてくれないTEXが、いきなりお腹を出して「なでて」と言った(言ってないけど)ときは、嬉しいような悲しいような…。最後の最後は「あまあまTEX」。
二番手はChecca(ケッカ)。TEXの内縁の妻(笑)。かなりのビビリで、いつもTEXの陰に隠れて寄ってくることはなかったけどTEXが慣れてくれるとCheccaも甘えてくるようになった。
ある日、港の入り口で堤防の先の小さなゴマ粒くらいのCheccaを「ケッッッッカァ〜」と呼ぶと、全速力で迎えに来てくれたことがある。一途に走ってくるCheccaを見ながらShanryさんと「げ、食べるものも何もないのに、あんなに走ってこられても…」と慌てたけれど、Checcaはそんなことは気にしてなかった。ただ、名前を呼ばれたのが嬉しかったみたい。
Checcaという名は誰がつけたのかもわからない。イタリア語でCheccaはドラッグクイーンという意味があって、そりゃなんぼなんでんと思ったけど、どうやらFrancesca(フランチェスカ:女性の名前)の省略の方。一応野良。
↑Checcaに気のある、やはり野良。Checcaは興味なし。TEXには服従。
そしてジジ犬Darto(ダルト)。泊まっているホテルの向かいの家の犬。飼い主のおじさんは漁師。
毎朝毎夕、おじさんの見送りをして港に通うDartoのけなげさにメロメロ。
でも、出会ったときにはすでにジジ犬だったんで、お別れは早かった。
仲買人のおじさんの連れてくるモジャモジャ。この子は可愛いんだけどね…もう一匹のドーベルマンは…。もしかしてTEXの耳をやったのはこいつ?と港の常連に尋ねると、それは違った。
モジャモジャ君。
…………続く。
おまけ。港の犬じゃないんだけど、港から崖の上の街に行く途中の階段でいつも寝ている犬。メンバーは入れ替わるんだけど、たいがいここで犬が寝ている。
もうひとつ、おまけ。猫漫画に台詞入れてみました。
注)Peschiciの猫は博多弁は話しません。
イタリア猫漫画(のつもり)懲りずにその2 [Puglia]
こりずにその2。前回の反省を踏まえ台詞なし(笑)。
場所はTEXのいる港から階段をゼイゼイ言いながら登る途中。ここPeschici(ペスキチ)も旧市街は白い街。
…おわり。
おまけ。
おじさんはたぶん魚の仲買人。漁師の船が戻るのを待っている。連れている白いモジャモジャは大きさに似合わず気弱。TEXには完全服従で、お腹を見せて挨拶する。もう1頭のドーベルマン。こいつが曲者で、TEXの姿が見えないときには我が物顔で港の他の犬を虐めてるけど、TEXがいるとき(この写真を撮ったときは、私の後方にTEXがいた)は、飼い主の後ろに隠れて絶対に出てこない。
港の常連から聞いた話では、けんかしたことはないけど、初めから迫力負けしてたって。
場所はTEXのいる港から階段をゼイゼイ言いながら登る途中。ここPeschici(ペスキチ)も旧市街は白い街。
…おわり。
おまけ。
おじさんはたぶん魚の仲買人。漁師の船が戻るのを待っている。連れている白いモジャモジャは大きさに似合わず気弱。TEXには完全服従で、お腹を見せて挨拶する。もう1頭のドーベルマン。こいつが曲者で、TEXの姿が見えないときには我が物顔で港の他の犬を虐めてるけど、TEXがいるとき(この写真を撮ったときは、私の後方にTEXがいた)は、飼い主の後ろに隠れて絶対に出てこない。
港の常連から聞いた話では、けんかしたことはないけど、初めから迫力負けしてたって。